ジキル＆ハイドは片面がキンクロ、片面がメタリックブラックという要素の異なる色を左右に配したアシンメトリー（左右非対称）カラー。昔のアメリカンルアーをヒントに発想を膨らませてメガバス的に辿り着いたカラーだが、採用したのは 1997 年～ 2000 年に発売された最初期型フラップスラップのみという貴重なカラーだ。一見すると奇抜なカラーに感じるが、光の当たり具合や角度によって金色に光ったり、黒くなってバスの視界から消えたりという明滅効果を狙っており、ゴールドとダークトーンによるメリハリでバスを惑わせてバイトに導くという明確なコンセプトを持っている。このカラーが採用された最初期型フラップスラップについては、異端児的な存在ながら数々のフィールドで多くのビッグバスを仕留めたキラーベイトにもなっており、その人気は今も衰えていない。ちなみに、ジキル＆ハイド以外の左右非対称カラーはメガバスのカラーラインナップにはほとんど存在せず、このカラーをより特別な存在へと昇華させている。