THE HISTORY OF MEGABASS メガバスルア−達の、歴史を紐解く。

LIVE-Xビッグバスを惑わす不動のクランキングミノー

LIVE-X 画像

ロングビルミノーというカテゴリー

THE HISTORY OF MEGABASS、今回はLIVE-Xシリーズのロングビルミノー、リバイアサンとリベンジを取り上げてみよう。
ロングビルミノー、別名スプーンビルミノーは、その名の通り長く突き出たスプーンのようなビル(リップ)をもつダイビングミノー。クランクベイトの潜行能力とミノープラグのフォルムを併せ持ち、サーフェスレンジより一段低い位置にステイするバスに効果を発揮するルアーである。
その存在は、1989年に来日したバスプロ・ラリーニクソンの活躍によって一躍脚光を浴びたが、当時、日本でミノープラグといえば弱って水面近くに浮いた小魚や、産卵のため浅場に入ってくる小魚を模すためのルアーであり、シャローレンジでの使用がほとんど。アメリカ製のダイビングミノーは既に出回っており、本場のトップトーナメンターはそれらのルアーで試合を勝ち抜いてもいたが、日本国内では漠然と「春にいいルアー」というイメージでしかとらえられていなかった。

HISTORY ライブXの歴史

そんななか、早くからロングビルミノーのポテンシャルを確信していた伊東由樹は、オールシーズン活躍する爆発的なウエポンの開発に着手。国産初の量産型ダイビングミノー・LIVE-Xを作り上げていた。
徹底的な水中観察によってベイトフィッシュを追い続け、数シーズンを経て完成したLIVE-Xは、ボディ頭部より3/5の位置をウィグリングの支点にした独特のバイブレートアクションとともに、ウエイトを頭部、腹部、尾部の3か所に分散した分割ウエイトシステムによってミノープラグの弱点であった強風時のキャスタビリティも克服。大物が活性しやすい荒れた条件下においてもその性能をフルに発揮し、ディープのビッグフィッシュを次々にヒットさせていった。

LIVE-X 画像2 1991年に発売されたLIVE-Xの初期モデル(メガロイドライブX)に対し、伊東が掲げたコンセプトは『インジェクション成型のリアルプラグ化』。
ボディ自体は樹脂で成形するものの、仕上げにはアルミ箔と精巧な塗装を施し、当時ブームとなっていたトラウト向けのハンドメイドミノーにも引けを取らないリアルさを実現。さらに、この時点でフローティングの『モデル100フローティングダイバー』とサスペンドタイプの2タイプを設定し、より緻密な攻略を可能にしていた。ちなみに「サスペンド」は、今でこそ当たり前の呼称だが、当時はこれに該当する言葉がなく、メガバスでは『モデル100PLUS』と名付けていた。
その後このモデルが「ドレッジングダイバー」、「インターミディエイトサスペンド」などの呼称を経て現在のサスペンドという名称に至っていることも含め、LIVE-Xは国産ダイビングミノーのけん引役となっていく。
この初代LIVE-Xは、マイナーチェンジと進化を繰り返しつつ1994年まで生産。それに代わって発表されたLIVE-Xリバイアサンには、並行して進んでいたDEEP-Xプロジェクトによって開発されたメガバス独自の多目的重心移動機構を搭載、劇的な一歩を刻んだのである。
そしてさらにその6年後には、よりアグレッシブな攻略を見据えたLIVE-Xリベンジも発表。早春に攻めあぐむアングラーに数々のストライクチャンスをもたらし、いまなお不動のクランキングミノーとして、多くのビッグバスを仕留め続けている。

LINE UP

LIVE-X LEVIATHAN

  • Length:90.0mm
  • Weight:1/2oz
  • Type:SUSPEND
LIVE-X LINEUP LIVE-X LEVIATHAN

「M7-X」という開発コードネームを与えられたリバイアサンは、メガバス・ロングビルミノーのエポックメーキングとなった作品。“年間を通じて活躍するベイトフィッシュフォルムのクランクベイト”として初代LIVE-Xの名を受け継ぎながらも、カラーリングをはじめとした意匠や、魚を釣る道具としての性能は別次元にまで進化している。

M7-X開発当時のテストはクランクベイトとしての性能を徹底検証。ノーマルタックルにおいて2.6mの潜行深度を安定してマークするに至った。しかしこのルアーが単なるクランクベイトの範疇に収まってしまうことを嫌った伊東は、DEEP-X200で開発した多目的重心移動機構(PAT.)をリバイアサン専用に再設計。「リアルなベイトフィッシュフォルムで、なおかつトリックアクションをもつクランクベイトがあったら…」というバスアングラーの願いは、リバイアサンの登場によって具現化されたのである。

LIVE-X REVENGE

  • Length:90.5mm
  • Weight::3/8oz
  • Type:SUSPEND
LIVE-X LINEUP LIVE-X LEVIATHAN

「リバイアサンから6年後に発表されたリベンジは、スレンダーなボディと絞り込んだリップで水を激しく切り裂く超実践主義のスーパーダイビング・ジャークベイト。「春はダイビングミノー」の定説を覆し、いかなるシーズンにおいても確実な釣果を叩きだしている。潜行深度はダイビングミノーを使用するうえで最も使い勝手の良い2.3mに設定。プリスポーンのみならず、いかなる季節においてもベイトフィッシュのスクールがコンタクトしやすいミッドレンジをハードベイトで高次元に攻略することは、ストロングな釣りを組み立てるうえで不可欠なことなのである。

また、内部コンストラクションはリバイアサンと共通ではなく、リベンジ専用に開発された新たな重心移動システムを搭載。リベンジのイレギュラーな姿勢変化を制御するだけでなく、泳ぎの素性さえも変えてしまうこのシステムは、内部に独立した4つのウエイトがバランシングされ、そのうちのひとつだけを固定、ジャーク時におけるキックバックアクションや、スタンディングアクションをコントロールしている。ストレスを感じさせない軽快な引き心地と、激しいローリングアクションとのギャップはリベンジならでは。ミッドレンジのみならずシャローエリアでも使い切れる、ミノーフィール・クランクベイトの切り札である。

DESIGNERS VOICE

DESIGNERS VOICE YUKI ITO
「ステージングエリアの前後で 爆発的なキラーベイトとなり得るルアー」

「リバイアサンは、私が琵琶湖の長浜エリアに通い込んでいた時期に、水深4m前後のブレイクラインに潜むバスにコンタクトするため開発しました。ディープの魚をミノーシェイプで獲る!という目的を実現するため、リップにはよく水を噛み、最大深度に素早く到達する形状を採用。基本の潜行深度は2.6mですが、フロロカーボン8ポンド使用時で最大3.5mオーバーをクリアする潜行能力をもち、なおかつそのレンジのビッグバスにアピールするため、激しいウォブンロールアクションで強めの波動を出すようにデザインしました。フィールドテストは主に琵琶湖で行いましたが、バスがこの水深でミノーシェイプのルアーを見慣れていなかったこともあって、池原、七色、風屋といった紀州エリアのストロングフィッシュにも効果は抜群でしたね。もちろん今でも、ビッグバスがシャローに上がる前の段階において、常にキラーベイトとなり得るルアーです。

対してリベンジは、リバイアサンよりも広域のミディアムシャローを効率よく、アップテンポに攻めていけるルアーとして開発しました。潜行深度はリバイアサンより浅いけれど、春先、2~2.5mのステージングエリアに上がってくる個体を狙い撃つことが可能で、ファーストムーブしながらジャークもできるバーサタリティが大きな武器になります。アクションはよりナチュラルでタイトなハイピッチのローリングアクション、またリップは障害物に点で接触する形状で、コンタクトと同時に力を逃がしてイレギュラーなフラッタリングを生みだします。テストでは霞ヶ浦や岡山の吉井川など、リバーや広域のシャローで無数のバイトを叩き出しました。

リバイアサン、リベンジともにタダ巻きで十分に釣れる完成度を誇りつつ、能動的なアクションでスイッチを入れることも得意なルアーです。
バスを誘う過程で多目的重心移動システムの重心が1個だけ外れたり、2個外れたりする予測不能な動きに加え、ジャーク、トゥイッチによるキックバックなど、多彩なアクションを演出することが可能です。

リバイアサンとリベンジの使い分けも非常に効果的で、私の場合は水深と活性が大きなキーワードになっています。まずはバスがいる水深に到達すること、そのなかでも低活性、低水温ならリバイアサン、アクティブならリベンジをチョイスします。また、リザーバーのような急深のポイントではリバイアサン、フラットエリアならリベンジをセレクトすることが多いですね。リバイアサンとリベンジの特性をうまく使い分ければ、ミッドレンジのバスに対して強力なウエポンとなるはずです」

LIVE-X SIDE STORY

さて、ここまでLIVE-Xのリバイアサンとリベンジについて紹介してきたが、LIVE-Xシリーズにはほかにもマーゲイ、スモルトという強力ラインナップがある。そのスペルはLEVIATHAN/REVENGE/MARGAY/SMOLT。そう、頭文字がL(LARGE)、R(REGULAR)、M(MEDIUM)、S(SMALL)と、ルアーサイズに応じたストーリーとなっているのである。
さらにSMOLTはSHADING-Xへと発展し、スモールでスリムなシャッドプラグというSのストーリーをつないでいる。LからSへと続くストーリー、そこから広がる系譜を知ることもまた、LIVE-Xシリーズを使う際の楽しみの一つだ。

DIVING DEPTH CHART

DIVING DEPTH CHART

サイズ比較

サイズ比較表

スペック一覧

Model Length(mm) Weight Type Price
LIVE-X LEVIATHAN 90.0mm 1/2oz. Suspend ¥1680
LIVE-X REVENGE 90.5mm 3/8oz. Suspend ¥1600
LIVE-X MARGAY 68.5mm 1/4oz. Suspend ¥1550
LIVE-X SMOLT 48mm 1/8oz. Suspend ¥1300

TECHNOLOGY

LIVE-X TECHNOLOGY多目的重心移動システムMK-2ベータ画像

MK-Ⅱ MULTIWAY MOVING BALANCER SYSTEM ver.β(PAT.)
多目的重心移動システムMK-Ⅱ β(タンデム重心移動)

搭載アイテム/Live-X LEVIATHAN,Live-X REVENGE

多目的重心移動システムMK-Ⅱをベースに、リベンジ専用にチューニングした、複合動作する重心移動システム。
トゥイッチやジャーク時のイレギュラーな姿勢変化を制御するだけでなく、泳ぎの素性までも司っています。
内部に独立した4ウェイトがバランシングされ、そのうちの①ウェイトのみが固定。ジャーク時の劇的なキックバックを生み出す為の前傾姿勢を作り出す為に頭部ウェイトが可動します。イレギュラーなトリックアクションは後部の2ウェイトによって生み出されます。

TYPE-T MK-Ⅱ MULTIWAY MOVING BALANCER SYSTEM ver.β(PAT.)多目的重心移動システムMK-Ⅱ T

搭載アイテム/Live-X SMOLT,Live-X MARGAY

LIVE-X TECHNOLOGY多目的重心移動システムMK-2 T画像

小型ミノータイプへの搭載を前提に開発された重心移動システムです。ジャークやトゥイッチ時のショックによって、重心がボディトップまでハネ上げられ「高重心化」。不安定なバランスをあえて生み出すことによってダイナミックなヒラ打ちアクションを演出します。3次元的な重心移動を可能としたため、タンデム重心移動に迫るイレギュラーなアクションが、スモールサイズミノーでも演出可能となった重心移動システム。

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