高活性のメバルを狙い撃つ!nadarのメバルプラッギング
2019.5.10
沿岸のライトソルトで多くのファンを夢中にさせるメバル。身近な釣り場で手軽に楽しめることに加え、ほかの釣りものが沈黙する冬季に本番を迎えることも、メバルゲームの人気の秘密だ。
今回はテクニカルでホットな冬の楽しみを紹介しよう。
●メバルプラッギングの面白さ
メバルゲームにはソフトルアー、ハードルアーの両方が使用可能。
ソフトルアーなら、小型のものをジグヘッドに装着して使うのが一般的。中層からボトムまで、広いレンジを釣ることができる。
一方ハードルアーは、活性の高い表層のメバルをアグレッシブに攻めていけるのが強み。
ソフトルアーに比べて大型のヒット率が高いことも、ハードルアーの特徴だ。
●釣れるメバル用プラグはこれ!
プラグの定番はミノータイプとシンキングペンシル。メバルのタナが深い時には小型のジグやメタルバイブを使うこともあるが、ほとんどの場合はミノーとシンペンで間に合うだろう。
使い方はスローリトリーブ、ストップ&ゴー、ドリフト、放置などが基本。そのため、選ぶ際には①飛距離が出て、②動きはじめのレスポンスが良く、③低速でもよく泳ぐ、というのが重要なチェックポイントとなる。もちろん、ここで紹介するnadarのプラグはそのすべてを満たしたものばかり。どれを選んでも期待以上の仕事をしてくれるはずだ。
■基本メソッドとルアーの使い分け
ナイトゲームを前提に話を進めていこう。メバルゲームのポイントは岸壁の常夜灯周りや防波堤のコーナー(角)、捨石やテトラポッドの周りなど。明るい時間帯は障害物の陰やボトムに潜み、日没と同時にフィーディングを開始する。攻める際には表層から中層へと順に探っていくのがセオリーである。
どのルアーを使うにしても、メバルプラッギングのキモはトレースゾーンをしっかり見極めてスローに誘うこと。奇をてらわず一投一投を丁寧に引ききってみたい。
【BEAGLE(ビーグル)】
まずキャストしたいのはフローティング、あるいはスローシンキングのミノープラグ。nadarの
ビーグルは、夜間のメバルゲーム専用ウエポンとして通常のミノーよりボリューミーに設計されており、飛距離、泳ぎ出しの早さ、スローリトリーブでの安定感が抜群。タダ巻き、ストップ&ゴーはもちろん、流れのあるポイントでは自然に漂わせるだけでもメバルを浮かせてしまう。すでに多くのライトゲーマーの心をつかんでいる人気商品。
【FAT BEAGLE(ファットビーグル)】
そのビーグルを一回りサイズアップしたうえで、ティンセルフックを標準装備したのが
ファットビーグル。飛距離のアップはもちろん、ティンセルフック(フラッシャーフック)の艶めかしい色と動きでメバルを誘う。使い方の基本はビーグルと一緒だが、それにプラスしてスローフローティングモデルを使ったライズアップアクションと、水面放置パターンも試してほしい。約45度のヘッドアップで浮上するライズアップアクションはアミを捕食しているメバルに効果絶大。ゆっくり浮かせるだけでもバイトチャンスを演出する。また放置パターンでは、存在感のあるシルエットで深いレンジにいる個体も浮かせてしまう。いずれの使い方においても、水流で揺らめくティンセルの動きがより深いバイトにつながっていることは間違いない。なお、このティンセルフックには単体での別売りもある。放置でアタリが無ければ軽くロッドワークを加えてみるのも手。45度に浮いたヘッドが海面を叩き、軽いポップ音を発してメバルにアピールする。
【TERRIER(テリア)】
ビーグル、ファットビーグルはともにピンスポットをスローに、丹念に攻めていくのが得意。逆にもっと広い範囲をスピーディにチェックしていくなら、シンキングペンシル・
テリアの出番だ。リップのないシンキングペンシルゆえ、ロッドワークを加えたくなるかもしれないが、このルアーの基本操作はタダ巻き。細かいロッドワークを使う方法も効果的ではあるが、基本は投げて巻くだけ。ビーグルよりさらに伸びる飛距離と相まってサーチ能力は抜群だ。
ピンをじっくり誘うならミノーのビーグル、エリアをサーチしたりメバルのタナが深いときはシンペンのテリア、というのが使い分けの目安になる。
アドバイス①<ファットビーグルに新色を入れた理由!>
メバル用プラグはnadarのカラーラインナップを見てわかる通りクリアベース。世間の認知的にもテストの釣果でも圧倒的にクリアが有効な場面は確かに多い。しかしnadarでは密かに色んな釣果の伴う差し色的なカラーを入れており、中でもファットビーグルには5色新たに加えた。
①クリアレッドフレーク
クリアに赤ラメを施したこの色はメバルプラグカラーの定番カラーでテリアには入れていたのだが、ビーグルには外していた。ビーグル発売後にテストカラーとして密かに試していたのだが、アミパターン時などに圧倒的な強さを度々体感し、やはり定番には釣れる訳があると納得し、今回投入した。
②クリアイナッコ
これほどボディ形状のシルエットとカラーが一発でマッチングした美しいカラーは他にないほど個人的にも大好きなカラー。ボラの幼魚であるイナを強く意識したのには訳がある。春先などの川の河口エリアでイナッコよりさらい小さいハクを捕食するメバルが多く、そこにスポットを当てたベイトフィッシュカラーはシーンを選ばず万能に使えるカラーであるからだ。
③レーザーイワシ
ファットビーグルのほどの大きさになると、河川の河口などでメバルを狙っているとシーバス、メッキ、カマスなどのゲストフィッシュのバイトがやたら多くなった。それはそれで歓迎なのでいっそのことそれらの魚も視野に入れたカラーを1色入れようとできたのがこのカラーである。タックルボックスに1個忍ばせておいて欲しいカラー。
④カブラグリーンゴールドグリッター
濃いグリーンベースにゴールドラメ、日本古来の漁具に使われるカ ブラカラーを強くしたカラーである。 テストでは海藻が多く生える藻場のようなエリアで25cm超えの大型からの反応がやたらいい時があり、実際に発売後に尺メバルの釣果報告が一番多い色でもある。玄人向けのカラーのように思われがちだが、ココ一番大型狙いで試してもらいたい。
⑤マットゴーストチャート
nadarメバルカラーで初となるマットカラーがコレ。このカラー、実はシーバスで一部のコアアングラーから絶大な支持を得ており、実際に筆者もこのカラーにしかバイトしなかったという事が多々あった。そんな中、春先のメバルシーズンにシーバスを狙っているとメバルのバイトが多々あったのだ。そこで試しにファットビーグルに塗ってみると、まぁこれが大当たり。特にオレンジ外灯まわりや月の明かりなど光の力が釣果に直結するようなポイントに強い。マット系カラーは次世代のメバルプラグ定番カラーの先駆けとなる!と言えるぐらい使ってもらいたい色である。
アドバイス②<カラーローテはシーンに応じて3種類にしぼろう!!>
メバルプラッギングにおいてカラーローテはかなり重要なポイント。レンジ別にルアーを変える前にまずはカラーをチェンジを優先するべきと言えるぐらいカラーを変えただけで途端にヒットが連発で続くということが多々ある。しかしカラーの豊富さゆえに迷いも生じやすい。そこでシーンによって3種類に絞りこんで持ち込むカラーをし決めることをオススメしたい。
①港湾エリア
都市部のコンクリートエリアとなる場所の場合、主に狙うのはメバルの付きやすい人工物ストラクチャーや護岸に外灯などの明かりがあたっているところがメインとなる。特に外灯まわりではプランクトン系の捕食率が高くチャートやオレンジ系カラーが強く、クリアオレンジゴールドグリッター、クリアチャートグローグリッター、クリアレッドグリッターの3色は外せない色といえる。
②河口エリア
栄養素が高い河口はベイトフィッシュが多くいるためメバルも小 魚を意識していることが多いので、ベイトカラーとなるクリアイ ナッコ、クリアシラス、レーザーイワシなどを持っていると良いだろう。ちなみに橋脚の明暗部などがある場合はクリアピンクグローグリッターなどもあると良い。
③サーフエリア
広大なサーフではシモリなどのストラクチャーにタイトにメバル が付いていることが多く、海藻などがからめばさらにいい条件と なる。こういうエリアは一発大物も期待できるのでカブラグリー ンゴールドグリッター。また真っ暗なのでメバルに少しでも視覚 的要素で存在感をアピールするためにグローグローもよい。そして最後は 万能色のnadarカラーを持っていくことをオススメしたい。
以上のように大きく分けて3つのシーンで3色チョイスしてみたが大切なことは釣りをする前にポイントがどのような状況なのかをきっちり把握することなのでお忘れなく!
アドバイス③<スローフローティングとスローシンキングはこう使い分ける!>
SFは沈んでいるルアーを浮かすというプラグならではの強みがある
プラグは構造上、空気の部屋ができるため浮力がある。この浮き上がる動きがメバルにとってはたまらないアクションで、誘い出すための有効手段である。具体的には投げて巻いて潜らして止めて浮かすというシンプルな誘い方が最も有効な手段であるが、そこらがまたおもしろいのが水面放置での誘い。他のフィッシュイーターでは中々見られない誘い方で、水面でじわりと潮の流れに身を任せ動くルアーにメバルは強烈に突き上げるようなバイトをしてくるからたまらない。時として5分以上待つこともザラである。想像してもらいたい、真冬の真夜中に水面を激しく割ってでてくる魚がどれだけいるだろう?こんなエキサイティングな釣りを経験してしまうとSFはなくてはならない存在と必然となってしまう。
足場の高い深いところ深いエリアや激流の釣りになくてはならないSS
シンプルに足場が高いようなポイントできっちり足元までルアーをトレースしてくるにはSSが有効。なぜならば、港湾エリアなど、メバルは足元の護岸などに身を潜めていることが多いからである。SFでは途中で浮き上がりせっかくのバイトチャンスを逃すということもある。また、流れの早いようなところのヨレに溜まるメバルにもSSならきっちり表層から中層まで通すことができる。さらに、メバルの活性がボトムべったりの時には、ルアーを沈ませてフォールで見せて誘えるのと、ボトムに着底させてからの巻き上げでバイトチャンスを得ることもできる。
このようにSFとSSをきっちり明確に使い分けることで、釣果アップおよびゲーム性の幅が広がるんですよね!
アドバイス④<プラグをやりきることで釣果につながる!>
メバルプラッギングで最大のライバルとなるのが、メバルではなくワームという存在である。プラグで釣れなければワームに変えて釣るというのは、釣果だけを求めるなら最短ルートかもしれない。
しかし、メバルプラッギングを本当に楽しむならプラグオンリーで是非チャレンジしてもらいたい。ポイントセレクト、レンジによってのルアーの使い分け、カラーローテと考えれば自ずとプラグが最大限に威力を発揮できるポイントやシーンを見つけ出すことができるのだ。その先にはライトゲームのゲーム性の高さに行き着くはずである。
冒頭にも書いた通り、メバルゲームの魅力のひとつは他の魚が食い渋るウィンターシーズンにも楽しめること。ビーグル、ファットビーグル、テリアを使って真冬のホットなライトゲームを満喫してほしい。
>>>[メガバス公式サイト『DIG UP THE MEGABASS』より]