プロスタッフによる釣具解説~『X-80SW物語』 Episode.1
2016.7.14
プロスタッフによる釣具解説!今回は『X-80SW』シリーズ解説の第1弾です!
1999年の発売以降、国内ルアーの定番として定着しているX-80シリーズ。
ソルトウォーターでも発売後20年近くたった今なお、色褪せることなく多くのアングラーに支持されている数少ないミノーです。
そんなX-80シリーズを今回は追加モデルを含め、掘り下げていってみようと思います。
多くのアングラーがご存知の通り、X-80TD(ブラックバス用、トリックダーター)は1999年にデビューしています。今から18年前です。
X-80TDから遅れること数か月。満を持してX-80SWがデビューしました。
当時はまだナイロンラインでシーバスを狙っていたアングラーも少なくなく、小型ミノーといえばラパラのCD7やCD9が主流だった時代です。
奇数全長のミノーが多かった当時、8cmという偶数全長のミノーというだけで珍しかった時代です。
そんなX-80SWの凄さにいち早く気付いたアングラーが当時メガバススタッフでもあった村岡昌憲氏(現BlueBlue代表)でした。
当時の村岡氏、ロッドは出たばかりのデストロイヤー(バスロッド)。
何よりも村岡氏が当時提唱していたのはX-80SWの『脱軌道アクション』でした。
X-80SWは良く飛び、良く動くミノーですが、ストレートリトリーブ中の軌道がズレる(脱軌道する)ミノーです。
それまでのシーバス用ミノーと違い、リップにカップが掘ってあるため大きなウォブリングアクションをするのですが、ルアーを引いてくる軌道がリトリーブ中に右へ左へと変化します。
これがシーバスのバイトトリガーとなり、X-80SWは全国的に多くのアングラーのボックスに欠かせないルアーとなります。
しかし、X-80SWには1つだけ欠点がありました。
それは脱起動するがゆえに、流れの中でのファーストリトリーブに弱いという点でした。
脱軌道とは裏を返せば僅かにではありますがバランスを崩しているということです。
もちろんX-80SWはそれを狙って出すためにセッティングされているルアーではありますが、急流域でのゴリ巻きには不向きでした。
そこでX-80SWの良さを損なわずに、急流域での安定感を増すために固定重心化したX-80BEAT SWが追加でラインナップされました。
このX-80BEAT SWの特性を最も生かせる釣り場の一つがメガバスの地元、浜名湖でした。
浜名湖は汽水域のため、潮の干満で発生する流れが強くその中を安定して引けるミノーはほとんど存在していませんでした。
そこで元々、X-80SWを愛用していた黒田健史氏がより流れに強いX-80BEAT SWを使い、今までは攻略不可と思われていた浜名湖の流れの中に潜むランカーシーバスを次々とキャッチし、X-80BEAT SWは一気に定着しました。
今でも浜名湖ではX-80SW以上の人気がX-80BEAT SWにはあります。
そして、その後X-80シリーズには様々なモデルが追加されていきます・・・。
Episode.2へ続く。
[2016年6月 fimoブログより]
▼X-80SW GG レインボー
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プロスタッフ 門永晴記 の釣行記~ ディープなキジハタゲーム
2016.6.30
プロスタッフ 門永晴記による釣行記!
こんにちは。広島の門永です!
僕のホームグランドである瀬戸内海でキジハタ(アコウ)をショアから狙う場合、水深はだいたい4~10mくらいの場所が基本となるのですが、今回はショアアコウとしてはかなりディープな水深といえる20m前後のエリアに照準を絞って狙ってみました!
ディープエリアの良いところは魚のストック量が多く、シャローに比べプレッシャーが少ないところ!
光量も少ないことで、デイゲームも成立しやすいです!
しかし、ただ深ければよいという訳ではなく、そこに潮通しの良さ。シモリやカケアガリなどの地形変化。ベイトフィッシュ。などの+αの要素が必要です。
そしてディープエリアを狙う場合、もうひとつ大事になるのがタックルセッティングです!
特に瀬戸内海は潮流が強く、それに加えて深い水深をキャスティングで狙うとなると感度や操作性、フッキングパワーなど‥
バランスのとれたタックルを使用する事がとても重要になってきます!
僕がこういったシュチュエーションで使用しているロッドが礁楽リミテッドの「SLL-74MHC」。
今や軽量で感度の良いロッドは当たり前。このロッドの最大の特徴はそのロッドバランスにあります!
グリップを握って構えると、ティップ側が「ス~ッ」と少し持ち上がる感覚で自重以上に軽く感じる。
ロングレングスのMH~Hパワーのロッドでこのバランスを出すのはなかなか難しいと思います!
リールをセットした状態なら、そのバランスの良さをより感じることができます♪
ロッドを立ててルアーを操作する事が多いショアからのソルトゲーム全般で言える事なんですが、このバランス感は非常に大切で、特にこまめなラインメンディングが必要な潮流の速いエリアなどでは長時間使えば使うほどこのバランスの良し悪しで釣果に差が出ます。
「SLL-74MHC」は表記の通りレングスは74ありますが、70クラスの感覚で扱えるハードロックフィッシュ専用モデルです!
少し話しが脱線しましたが汗、そろそろ本題に(笑)
ナイトゲームでは10~14gのタングステンシンカーを用いた「ボトルシュリンプ」のテキサスリグでボトム周辺を丁寧に誘っていきます!
普段は3inchメインなのですが、エリア的にも広く水深もあるため、今回はアピール力のある4inchも織り交ぜて広範囲をチェックしていきました!
この日は約40m沖の水深25m位にあるシモリまでアップから流しながらそこに軽くスタックさせてハングオフさせるパターンで3本のキジハタをキャッチ!!
こんな芸当ができるのはバランスの良いロッドを使っているからです☆
そして、朝マズメのプライムタイムを過ぎてからは、そのままのタックルで「ノーチラス」を使用してのブレードゲームの始まり♪
この釣りはタイラバのようにスピンテールジグを落としては巻いての繰り返しだけでアコウが釣れちゃう簡単ゲーム♪
でもこの釣りを快適に楽しむには幾つかのキモがあります! それだけ覚えてもらえばかなり面白いゲームです♪
先ずは「エビ」になり難いスピンテールジグを使う事!!
普通のスピンテールジグをフリーフォールさせればかなりの確率でエビります。
しかし、誘導式ボディの「ノーチラス」をウキ止めゴムで半固定した物なら、フリーフォールで使っても不思議と「エビ」になり難いのです!
これ事実!
ボディとフックが別々なので一見余計に絡まりそうにも思えるのですが、ウキ止めゴムを入れてやる事で自由度が調節でき、逆にボディにフックが乗り難くなったのだと考えています!
フックへのノットは「ループノット」にすればよりトラブルが少なく、バラしもより軽減すると思います!
デイアコウでの使い方ですが、ロングキャストして一旦ボトムまで落としたら10回くらいゆっくりと巻きあげてそこからフリーフォール。
その時ベイトリールのメカニカルブレーキを調整してルアーとラインが同調するようにボトムまで落としてやると着底も分かりやすく根掛かりも減ります。
ルアーとアングラーの距離やラインの角度に応じて、巻き上げ回数を調整してやるとより魚に近づけると思います♪
巻き上げ時に「ゴゴンッ」とアタリが出るあの感じがたまらなく面白い釣りです♪ 水深などの条件もありますが、門永オススメの釣りです^ ^
フェリーの時間もあり、この釣りでは1本だけでしたがノーチラスに元気なアコウがヒットしてくれました!
瀬戸内海のキジハタゲーム!
まだまだこれからが本番です!
自分に合ったバランスの良いロッドをチョイスして、暑い夏をもっと熱くしましょう!
[2016年6月 fimoブログより]
▼礁楽(2015) SLL-74MHC
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